好きなことを好きなだけ

地味だけど豊かな人生をおくりたい人間の記録です

20歳で夢をあきらめた自分へ

今の自分がこれから先で一番若いんです

 

進路の考え方について客観的に書こうと思ったのですが、教職でもない自分がでは人のお手本になるような文を描けなかったので結局自分の事を書きました

進路で迷ってる人にこんな選択した馬鹿もいるぞ。でもなんとか生きてるぞって知ってもらえたら幸いです

 

 

ぼーっと生きてきた10代から一変した20歳

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19歳まで流されるままに生きてきました

皆が進学するから受験して皆が資格とるから資格試験受けたりしました(落ちました)

 

20歳になった時に、自分がすごく年をとった気がしました

どうしてか分からないんですが、街行く高校生を見るとすごく眩しく見えたのを覚えています

小学生から見たら自分はババアだなとも思ってました

今考えると「馬鹿野郎」って感じなんですけどね

 

初めて年齢の10の位が変化するので動揺したのかもしれません

言い逃れ出来ないくらい大人になった事を突き付けられた気がしたのかもしれません

元々諦めやすい人間だったのですが、更にそれが加速していた時期でした

 

好きなことを仕事にするのは無理だと考えていた

私は絵を描くのが好きでした 

でもそれで食べていけるのは一握りだけだと思っていたので、諦めました

挑戦するのも時間の無駄だと、好きなことは趣味にして生きようと思いました

 

そうして比較的安定した仕事に就きました

安定した会社は良いものです

なんといっても安心感があります

一緒に働いている人も良い人たちばかりです

楽しい仕事もありました

これまでしたことない経験もできました 

 

でも数年経った時、先輩社員を見て「自分はこの人達みたいになれないな」と思いました

この仕事をし続けてプロにはなれないと思いました

自分から成長する気にならなかったんです

結局私は自分がしたいこと以外したくなかったんです

色々考えてたくさん悩んで、数年務めた会社を辞めました

 

良い子ちゃんでいるのをやめた!

会社を辞めた時、次の仕事は決まっていませんでしたが、やりたい事は決めていました

アニメーターになろうと考えていました

アニメーターは夢の選択肢の1つでした

でも賃金が低いともっぱらの評判ですし、仕事の体制自体がブラックらしいです

そして正社員は、ほぼ居ないので全く安定した仕事ではありません

 

安定した仕事にこだわっていた理由の1つに親への恩返しがありました

ここまで育ててくれた親を安心させたかったんです

両親は私の決めたことに口を出す人ではありませんでしたが、私は自分で親が喜びそうな方向を選んでいたように思います

両親に「良い子 」だと思われたかったんです

 

でもアニメーターになろうと決めた時は

「もういいや!自分の人生だ!自分で責任取る!」 と考えていました

それまで働いていた分の貯金があったのも自分の背中を押してくれました

誰かに残念に思われてもやりたい事をやろうと覚悟を決めました

 

20歳から数年たってようやく夢を叶えるための努力を始めたのでした

 

やっと夢のスタート地点へ

 それからネットで検索したり参考になる書籍を買って半年ほど絵の練習をしました

会社を辞める前も合わせると、アニメーターになろうと思ってからおよそ1年くらい練習していました

 

そしてまだまだ下っ端ですが、現在はなんとかアニメ業界に入れました

今は続けられるかどうかも分からない収入しか得られていませんが、貯金を切り崩しながらなんとかやっています

金銭的には不安定ですが、やりたい仕事が出来ているので毎日楽しいです

不安がないといえば嘘になります

でも自分で決めた事なので後悔はないです

最終的にどうなりたいかも不確定な現状ですが、小さな目標があるので今はそれを目指して成長しようと思います

 

私が夢を諦めていた3つの要素とその克服

  1. お金がない
  2. 自信がない
  3. 年齢(今から目指すのは遅すぎる)

私が当時、夢を諦めていた要素はこの3つだと思います

 

「お金」

家も裕福ではありませんし、バイトもしていなかったので自分の貯金は子どものころのお年玉くらいでした

浪費家ではなかったのが唯一の救いです

数年間会社に入って特に遊ぶわけでもなく、何となく節約をしていたのが功をなし、目標にしていた金額を貯めることが出来ました

これくらいあれば少なくとも1年ちょっとは生きていけると思いました

一人暮らしも経験していたので、実家を遠く離れてもやっていけそうな気がしました

 

「自信」

自信は目に見えないので厄介です

一人ではなかなかコントロールできません

でもなりたいと強く思ったら自信なんて後からついてきます

アニメーターが入れる会社は思ったよりもたくさんあったので、ダメ元で書類を送っていました

とりあえず入れるところに入ろうと思ってたので自信があるなしという話ではなくなっていました

あと、絵を描くのは元々好きなことだったので未経験のことよりは既に少し自信はついていた気がします

 

「年齢」

当時、もう自分は夢を追いかけていいような年齢じゃないと思い込んでいましたし、時間が経てば経つほどあとがなくなっていくような気持ちでした

その時に偶然入った本屋で何となく立ち読みした本がありました

20代にしておきたい17のこと (だいわ文庫)

20代にしておきたい17のこと (だいわ文庫)

 

本当に偶然でした

映画を見ようと思って、待ち時間が思ったより長くなってしまった時でした

仕方なく本屋に立ち読みをしに行って、この本を何となく手に取りました 

 

目からうろこが落ちるとはこの事だなという体験をしました

要約すると「20代なんて若いからこれから何でも出来る」というような内容です

今思うと当たり前だなって思うんですが、

その時は本当に自分なんて、もう年寄りでこれからは年を取ってこのまま変わらない人生で死んでいくんだと本気で考えていたので

20代って若いよって他人から言われた(実際には読んだ)のが衝撃でした

この本に出会って「あれ?自分って若いのか?もしかして何でもできるのか?」と思えるようになりました

 

年を取っているように感じるのは「今まで生きてきた中で今が一番年上」だからなのだそうです

でも人間は過去に戻ることはできないので「これから生きていく中で今が一番若い」のです

これからに目を向けることが出来れば「年齢を理由にして悩んでいる時間はない」と気付けます

 

夢を1度あきらめたこと

夢を1度諦めたことは、回り道をしたように見えるかもしれませんが私はそうでもないと思っています

違う職業に就いたことで、本当にやりたい事以外を仕事にすると自分はどうなるのか身をもって体験出来ましたし、一般的な社会を知れたのは大きいと思います

なによりお金をしっかり貯めることが出来ました

人のお金で叶えたい夢はないと今でも思っています

自分のお金で自分の責任で生きようと思えたのは間違いなく数年働いていたからです

 

最後に(現時点)

現在の状況では胸を張って夢を叶えたとは言えません

ギリギリしがみついているようなものです

来年には実家に帰ってフリーターになっている未来もあると思います

それでもいいやと思えました

夢に破れた人生より夢に挑戦さえしなかった人生で終わるのが私は嫌でした

 

夢を追いかけた人生の方が絶対良いとは言いません

幸せなんて人それぞれです

私だってたまに安定した仕事の人がやっぱり羨ましく感じます

隣の芝生は青く見えます

無いものねだりをしてしまう生き物なんだと思います

 

それでも自分の人生ですから、自分が最後良い人生だった!って笑えるような人生をおくりたいと思いました

これまでの人生でなく、これからの人生を見て生きていきます。